皆さんから見て、大学の先生って不思議じゃないですか?先生っていうくらいだから、中学校や高校の先生のように授業をしてるんだろうと想像できますが、それ以上のイメージって何かあります?それこそドラマや映画が好きな人なら、大学の先生と言えば、ガリレオの湯川先生とか、白い巨塔の大河内教授と言う人もいるかもしれません。ただ今となってはどちらも古いドラマですし、最近のドラマで大学の先生がフィーチャーされることもあまりないので、大学の先生に対するイメージどころかそもそも考えたこともないかもしれません。
私たち大学の教員は、もちろん、大学で大学生に対して授業をしています。ただ授業自体は中学校や高校の先生に比べると少なかったりします。じゃあそれ以外は何をしているの?ですが、一言でいうと、研究しています。もちろん授業と研究以外に、なかなかにあなどれない量の雑用もあるのですが、それは夢がないのでここでは考えないでおきましょう。はい、研究しています。これは理系・文系関係なしに大学の先生は研究に多くの時間を費やしています。研究っていってもあまりピンとこないですね。自分が興味あること、知りたいこと、実現したいこと、作りたいものについて、一生懸命がんばってなんとか進めていくのが研究です。なので人によって研究内容は全く異なります。また、工学部や理学部、医学部、薬学部、農学部などの理系では、研究を先生一人でするのでなく、大学生、そしてさらにその先の大学院生と一緒に進めていきます。そして、この研究を進める場がそれぞれの先生の研究室になります。
やっぱりまだよくわからない、研究室ってなに?先生の興味あること、知りたいこと、実現したいことっていっても、それってどんなの?と思うかもしれません。こうした内容について、2023年度北九州サイエンスガールプロジェクト報告小冊子で、大学の先生がどんな研究室で、どんな装置を使って、どんな研究をしているのかについて、紹介していますので、ぜひご覧ください。ここに出てくる先生は、北九州市立大学国際環境工学部の先生で、実際にそれぞれの研究室で大学生・大学院生と一緒に日々研究されています。これを見れば、先生によってやっていることが異なるというのがよくわかります。それだけ先生によって興味の方向が違いますし、また大学というのは、全くバラバラの研究をやっていていいんです。もちろんこの中で紹介しているのは工学部の一部の先生の研究だけで、大学には学部も学科も先生もたくさんいますので、本当にいろいろな研究が進められています。色々な先生の研究室や研究などを見ると、皆さん自身の趣味というか、面白いと思うこととマッチするものもあるはずです。大学はいくらでも選べますので、自分が面白いと思う研究をやっている先生がいる大学・学部・学科を希望するのもありだと思います。 (K.)